栗東のさきらがエライことになってる
公立の文化施設に指定管理者制度というのが導入されて、オープンになったように見える一方で、逆のこともあるんじゃないかと薄々思ってたら、滋賀県・栗東市の「さきら」がえらいことになっているようです。山本さんからの最新のメールを転載しますので、ちょっと文化芸術行政について考えるきっかけにしていただければと思います。
栗東芸術文化会館さきら(以下「さきら」)の指定管理制度にかかる緊急情報!
現行管理財団(栗東市文化体育振興事業団)が指定をはずれ、民間ビル管理会社が指
定される!
(11月18日 指定管理制度にかかる審査委員会結果の非公式通達を受けて)
栗東市の指定管理者制度の導入は、9月市議会で市内公共施設すべてが公募と決定さ
れ、さきらについても、10月17日仕様書、28日提出期限という日程で行われま
した。その仕様書は、市の文化政策あるいは文化振興ビジョンを反映するもの、また
は文化施設の特異性を網羅することのないものであり、言わばどんな施設でも適応で
き得る内容のものでした。現在管理運営を行っている我々「財団法人栗東市文化体育
振興事業団」としては、理事長や幹部を通して、仕様書づくりや審査・評価の重要な
ポイントを伝え、間違ってもお金だけで判断して安易な民間への委譲を行わないよう
に働きかけていました。当初非公募と噂されていたところが公募となった際も、市は
その理由を、他施設との公平性や説明責任が理由であり、現行財団が有利であること
に変わりないという主旨の情報が理事長より伝えられ、その中で準備を進めました。
組織、管理経費、職員の研修制度等を見直し、削減も我々なりに最大限行い、37
ページにおよぶ提案書を提出した訳です。そして、審査が11月16日行われ、18
日、我々財団が負け、民間のビル管理会社が選ばれたという内報(非公式)が伝えら
れました。そして、さきら職員全員解雇というのが現状です。利潤獲得を優先し、市
民への還元を怠る管理運営がまかり通ってしまうなら、今まで育てたさきらは死んで
しまうことになります。開館から6年、さきらが行ってきた事業、特にひとづくり事
業に関する取り組みはまだまだ道半ばであり、何より参加者・利用者・来場者として
豊かな人生を歩み始めている市民・地域住民の想いを裏切ることになります。市の文
化に対する本気度を確認し、さきらがさきらであり続けるために、市民やアーティス
ト他の声を少しでも届けて、せめて「さきらの死」を防ぎたいと思います。審査結果
の正式通達の後、市の決定事項となるのは12月議会の議決であり、それまでに民意
やメディア等にも訴え、まずは審査内容や市の文化政策についての情報開示を求めて
いくことになります。
「今、さきらが危ない!」ことを、いろんな人に語っていただけないでしょうか。さ
らに、ジャーナリスト・メディア・記者さん等の紹介などしていただけないでしょう
か。
ご指導、ご助言、ご協力等いただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
栗東芸術文化会館さきら 山本達也
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