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2006年8月12日 (土)

ロクソドンタ・フェスティバル2006

 今日はロクソドンタ・ブラックの演劇フェスティバルで、なんというか、コメンテーター。言い切れなかったことも含めて心覚えのために。
 まず審査員の皆さんに、審査を始める前のベースとなるような話をと言われたので、

・演劇批評は戯曲批評ではないこと
・好き嫌いだけではだめだが、好き嫌いに始まり好き嫌いに終わるとも。その好き嫌いを抱いている自分を分析することが必要
・演劇は音楽、照明、言葉、身体などの総合芸術である。演劇を批評することで、演劇というジャンル自体を広げていくことができるのはもちろん、文化全体に対する見方を持つことができる。文化の「蛸壺化」に対抗できるのではないか
・批評には長さも必要。寸評では印象で終わってしまう。まず作品の大枠をつかみ、好悪を分析・説明し、役者や裏方の位置づけを行い、総合的な判断をしようとすると、経験的に2000字は必要
・自分の中に一定の基準を持って、それに合致しているかどうかで批評するのではなく、その作品自体が何を目指し求めているかを探り、そこから批評・判断していくことが必要ではないか。そのために、柔軟な価値観と想像力が必要

  といったようなことを話した。
 続いて、エントリーした劇団の人たちとかを前に、以下のようなことを話そうと思っていたが、時間の都合もありかなり端折った。

・批評というものが存在することの重要性
・ぼく自身のスタンスとして、上から裁断するのではなく、同伴者であることを任じている
・そして、「愛ある辛口」を目指してもいる
・理解魔という言葉がある。大岡信がやや揶揄を込めて言われた言葉のようだが、ぼくはこうありたいと思っている。
・作品には完成度も重要だが、破綻も大切。臆病な完成度よりは蛮勇の破綻を
・破綻や失敗があったとして、それを理解、解釈できるようになりたい。何をしようとして破綻したのか、を理解したい

 審査は、1位がミジンコターボ「ダメダメサーカス」、2位が猴(ましら)の「FINAL ANSWER?」、3位がPASSIONEの「飛び魚の箱」、スタッフ賞が劇団暇だけどステキの「昭和100年」。
 全員素人だという審査員の的確なコメント、熱心な議論が素晴らしかった。

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