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2008年4月

2008年4月11日 (金)

「ダンスの時間19」もうすぐです!

2002年から始まった「ダンスの時間」、月末に第19回目を迎えます。

小空間で間近に身体を全身で受け止めることができる格好の機会です。ぜひお誘いあわせの上、多数ご来場ください。

4月26日(土)
16:00
 垣尾 優 CRUSTACEA 佐藤 健大郎 中山 陽子
19:00
 垣尾 優 CRUSTACEA 佐藤 健大郎 中山 陽子 レティシア・セキト

4月27日(日) 
14:00
 0九 花岡 純代 松本 芽紅見 山本 裕子
17:00
 0九 花岡 純代 松本 芽紅見 山本 裕子 レティシア・セキト

◆於:LOXODONTA BLACK(大阪市営地下鉄阿倍野駅からすぐ。JR環状線天王寺駅から南へ徒歩約5分)
◆予約・問合せ:Tel=06-6629-1118
◆料金:前売¥2,500 当日¥2,800 
◆各回50名限定(予約優先)
◆開場は開演の30分前

垣尾優が、吉原治良(よしはら・じろう)賞記念アートプロジェクト大賞を受賞しました。2006年から3年がかりで実施された、なかなか例のない長期的なアートプロジェクト。コンタクト・インプロビゼーションの試みからスタートし、「殴り合い」から「痛みの哲学、接触の技法」をめぐって、ぎりぎりの地点で世界との接点を模索したことが評価されたようです。「パフォーマンスの世界に新たな可能性を切り開いた姿勢の強靭さと、インプロビゼーションの内に社会と個人との関係を捉えようとする思索の鋭さを評価」したと、建畠晢(国立国際美術館館長)は講評しています。
ぼくたちの仲間から、世界の可能性を切り開く行為が生まれてきたことを、ひじょうにうれしく思います。

ぼくたちが関わり続けているダンスというものが、あるジャンルという枠の中でしか成立せず、評価されないものなら、それはさびしいことです。この小さな空間で、様々なものが崩れたり壊れたり、侵食しあったり揺らいだり、そんな危うさを見ていけたらと思っています。

CRUSTACEAは、前回かなり意識的に古っぽい音楽を使って、やや時代遅れな緊張感を出そうとしていたようでした。遠くへ疾走していた彼女たちが、丁寧に時間と速度を回収しながら、またその速度を急速に上げていっているのが見られるでしょう。
佐藤健大郎は、前回はgraggioのメンバーとして出てくれた、アローダンスコミュニケーション所属のダンサー。今回は自作初登場。長身で魅力的な身体を存分に使って、大きな世界を見せてくれるのではないでしょうか。
松本芽紅見は、強さと柔らかさを併せ持った、しなやかなバネが魅力的なダンサーです。アローダンスコミュニケーションに所属し、BISCOなどにも客演して大きな存在感を見せていますが、ソロ作品でも情緒と深みのある世界を提示します。
花岡純代は、THEATER BLUME(テアターブルーメ)として活動する、豊かなキャリアをもったダンサーです。前回は構成の非常にはっきりした強い世界を提示してくれましたが、今回は異なる世界を出してくれるとのことで、楽しみです。
山本裕子は、バレエダンサーとしてクラシックのレパートリーはもちろん、コンテンポラリー作品にも積極的に取り組んでいます。今回は、サイトウマコト作品の再演。バレエの魅力、再演の魅力、と「ダンスの時間」の魅力を満喫していただけると思います。
0九(ぜろきゅう)は、関係性の困難や絶望を感じさせる、ドラマティックで強い求心性のある世界を提示します。まだ活動歴は短いですが、昨夏720アワード@pamoでグランプリを受賞し、乗っています。
中山陽子の魅力の一つに、豊かな表情があげられるのではないでしょうか。モダンジャズをベースに、渡米を繰り返して研鑽を積みながら、様々なカンパニーに客演もし、オリジナルな世界を創り上げています。やっと出てくれることになりました!
Leticia Sekitoは、1975年、サンパウロ(ブラジル)生まれのダンサー、振付家。初来日です。リスボンのCentro em Movimentoに学び、2004年から日本財団の文化助成を受け、助成対象のソロ作品「彼らは私は日本人だったと言った」で2007年PAC賞を受賞しています。今回の来日は日本人ブラジル移住100周年記念行事に招待されたもの。5月下旬まで京都に滞在の予定です。

◆ブラジル NO.2 ブルボン 200g-Brazil NO.2 Bourbon 200g-¥500!

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2008年4月 1日 (火)

ブロードウェイミュージカルレビュー「TRIP OF LOVE」

シアターBRAVA!で「史上初、大阪発。話題沸騰のブロードウェイミュージカルレビュー『TRIP OF LOVE 』」トライアウト公演の、そのまたリハーサルの市民公開公演が行われた。

総合プロデューサーでブルーマングループのプロデュースなども担当している出口最一氏が奈良県出身ということもあり、大阪でのトライアウト公演が実現したそうだ。これに先立って、大阪で出演者のオーディションも行われ、このキャストには7名の日本人ダンサーも含まれている。

1960年代のヒットソングとダンス、ファッションを取り入れた、極彩色のミュージカルレビュー。『不思議の国のアリス』のアリスが'60年代にタイムスリップする(夢を見る)という構成で、ローリング60'sが華やかに繰り広げられ、後半はベトナム戦争の暗い影が忍び寄る、というドラマ。

この舞台作品は、どのような人が見るにふさわしいかを、箇条書きで挙げてみよう。

(1) '60年代のポップスがものすごく好きで、本人歌唱じゃなくてもかまわないからナマでぜひ聞きたいという人
 '60年代といわれると、さすがのぼくも全部は知らないけれど、「花はどこへ行った」(ピート・シーガー)とか「青春の光と影」(ジョニ・ミッチェル)、「イパネマの娘」(アントニオ・カルロス・ジョビン)、「Wipe Out」(ビーチボーイズ)、「夢のカリフォルニア」(ママス&パパス)、「サウンド・オブ・サイレンス」(サイモンとガーファンクル)など、名曲ぞろい。Austin Millerをはじめとする歌手は、悪くない。

(2) 誰か出演者の熱狂的ファン
 たとえば鳥居かほりの熱狂的ファンなら、彼女がリフトされたり、それなりに踊っているのを見て、うれしいだろう。ちなみに鳥居は幼い頃からバレエを習い、一時はバレエダンサーを目指していたとのこと。
 出口プロデューサーの解説によると、ブロードウェイからのメンバーは、全員EQUITY(米国演劇俳優組合)のメンバーで、一流の出演者であるとのこと。他の輸入ミュージカルで出演していた人もいるだろうから、中には追っかけをしている人もいるかもしれない。それなら、楽しいだろうと思う。スターのオーラみたいなものは、感じられなかった。

(3) ベトナム戦争の表現史を研究している人
 一応取り上げられてはいますから、カタロギングには必要なんじゃないですか? ヒロインは、愛する人を戦争に取られ、彼女の心を明るくするのはダウンタウンのネオンサイン。一方、戦場であるベトナムのジャングルでは、出撃を待つ若者たちが震えている。バックに流れるのは「サウンド・オブ・サイレンス」。このジャングルのセットが、お粗末。歌はそれなりにいいデュオ、トリオでしたが。
 なんか、無理にドラマにするために戦争を取ってつけたような感じで、しっくりは来ませんでした。こういうシリアスな歴史的事項を、とってつけてドラマティックにするという手法は、最もよくないと思います。 

(4) ブロードウェイの現状を知りたい人
 同じく出口氏の解説によると、「40の大劇場で埋まるNYのタイムズスクエアは世界の観光客で埋まり…」と、埋まりっぱなしのようですが、いえ、そこで行われるのがブロードウェイミュージカルということですから、噂には聞いていましたが、観光客目当てのショーだということなんですね。
 もちろん、その中にも、素晴らしいものはあるのでしょうが、アメリカ国内から、世界中からブロードウェイを訪れる観光客相手に、その40の大劇場の中には、歌謡ショーみたいなものをやっているところもあるのだろう、ということがよくわかった。宝塚歌劇のショーのほうが、よほど洗練されているし、工夫を凝らしているし、セットもよくできている。宝塚も団体客は結構多いし、玉石混交ではありましょうが。
 トライアウトというのは、NYで上演される前にアメリカの地方都市で公演をし、観客の反応を見ることだそうで、普通はサンフランシスコやシカゴなどで行われるもの、それを初めて大阪でやったというのが今回のポイント。
 トライアウトだけで終わっちゃうことってないのかな、と今回思いましたよ。
 この作品が、ブロードウェイでどの程度の上演回数を実現するのか、賭けをやると面白いかな。その回数で、今のブロードウェイのレベルが、よくわかるのではないかと思います。

(5) 安心したい人
 ダンスにしても歌でも舞台装置でも、ブロードウェイって大したことないな、と安心できるような気がします。
 ギターを持って歌うなら、もう少しちゃんとギターを弾けるよう練習すべきだし、外国人に和太鼓を叩かせるなら、腰の入れ方といった基本的な身体の形は教え込むべきだと思うのに、そういうことが全くなされていない。
 今日の観客は専門学校などでミュージカルを学んでいる青年が多かったようで、出口氏は、ブロードウェイを目指している人にいい刺激になれば、というようなことを言っていたけれども、逆に、ここへ行ってもどうなるんだか…と思ってくれたらいいんだけど。
 20歳前後の青年たちには、'60年代ポップス、ベトナム戦争、フラワーチルドレン、サイケなど、全然わからなかったと思うし。

(6) 暇とお金のある人
 4月4日~13日がプレビュー公演で、14日~5月14日が本公演と、1ヶ月以上のロングランで、トライアウトとして少しずつ修正や改善を加えながらブロードウェイでの本番に持っていくという試み自体は、舞台制作の形としてすばらしい、うらやましいと思う。
 夜公演は6時半開演なので、仕事帰りにも行けるかもしれない。
 S席がプレが1万円、本公演が12000円と、劇団四季並み。これがいい出来の舞台だったら、ブロードウェイ直輸入の出演者、バンドの生演奏だから、安いということになる。
 もちろん、今後、プレビューでどんどん改善され、すばらしいものになるかもしれないが、そのためには、根本的に変更しなければいけないと思う。
 デートには使わないほうがいいと思う。連れが不機嫌になるかもしれないし、熟睡するかもしれない。(今宝塚でやっているロンドンミュージカル「Me & My Girl」は、いいですよ!)
 現に、今日ぼくの隣に座っていた専門学校生らしい女の子は、前半も後半もとてもよく寝ていて、でもワンシーン終わって拍手が起きるたびに律儀に目を覚まして拍手するのが、とてもかわいそうだった。せっかくだったら、ゆっくり寝てりゃよかったのに。
 「寝たい人」って追加しようと思ったけど、そのわりには音が大きいので、時々目を覚ましてしまうと思うから、あまりよく眠れない。

↓写真は、稽古風景Tol

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