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2011年3月 2日 (水)

ケネス・サープ氏来日セミナー 英国でコンテンポラリーダンスが生まれ、育つ場

ダンスボックスで行われた「ケネス・サープ氏来日セミナー 英国でコンテンポラリーダンスが生まれ、育つ場-「ザ・プレイス」の仕組みと現状を語る」(国際交流基金 主催)に行ってきました。

UKで40年来コンテンポラリーダンスを牽引してきたThe Placeの最高責任者Chief Executiveによる、その歴史と経験についての生なお話し。不正確な部分も多々あるかと思いますが、ご参考まで。詳しくは、末尾のThe Placeのサイトをご覧ください。

まず、The Placeは、ダンス・アーティスト、ダンスメーカーを生み出す、世界のアーティスティック・センターであろうとしていて、ミッションは、ダンスを通じて人々の生活を豊かにしていくことだ、と簡潔に明確に自分たちの組織を定義していることが、まずすばらしいと思いました。

エポック・メーキングなダンス作品の映像も見せてもらい、予定した時間を大幅に超過し、終了後も参加者が多数残ってコミュニケーションしあうという、珍しい盛り上がりを見せました。

The Placeは、1969年に実業家のロビン・ハワードによって設立、マーサ・グレアムのアソシエート・ディレクターだったロバート・コーハンを招いて、スタートした歴史ある機関です。

やはり観客を獲得するために、学校に出かけるなど、様々な苦労があったようです。それが、アウトリーチ、コミュニティ・ダンスへと結実していったのでしょう。

London Contemporary Dance School(学部、修士)、Robin Howard Dance Theater(300人程度の定員)、Theater and Artist Development、class for adults and childrenの4つの組織が有機的に一つ屋根の下に(Under the roof)重なり合っていて、一つの生態系のように予想を超える芸術モデルをもたらしているという組織だということです。

Dance and do somethingを一つの理想としているということです。一枚の写真が紹介されましたが、そこに写っていたカレンという女性は、すばらしいダンサーでしたが、医者になると言って苦労して外科医になり、アフガニスタンで治療活動を続けたそうです。写真は去年2月のものでしたが、8月に彼女は同僚と共に殺されてしまったのだと、それをケネスは、「この写真を見ると不思議な気持ちがする~strange feeling」と言っていました。

ダンスによって、自信、勇気、自分自身の認識、チームワーク、そして他人への共感ということを学び、学んだことをからだの奥深くしみこませること。

それは、Learn Physicalという考え方にも発展します。多くの教科を、からだ全体で学ぶこと、それはダンスを学ぶことではありません。

また、ホフェッシュ・シェクターというイスラエル人のコレオグラファーが紹介されましたが、彼はThe Placeからわずか6ヶ月で1000人規模の大劇場での公演を成功させました。そういうことは滅多にないですが、そのようなエスカレート・プロジェクトも想定しています。

やはり政府からの助成金は大幅に減額され、厳しい状況にあるようです。何ごとかを失うリスクに面したとき、なくてもよいもの、死守しなければいけないもの、の判断が必要になるといいます。

寄付を集めることが重要になりますが、そのポイントも紹介していただきました。

・熱心に話すこと
・相手が感動する「ボタン」(スイッチ)を見つけること
・「あなたの寄付によって、こんなに変わる、変えることができる」ということを見せること
 (see the difference)

http://www.theplace.org.uk/

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