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2013年3月

2013年3月15日 (金)

「豊饒の海」について(追加)

「豊饒の海」は、作曲家の檜垣智也による、曼荼羅に代表

される密教の世界観と美意識を踏まえた60分超の大曲。

これを檜垣自ら二十数個のスピーカーで再生し、うねるよ

うな音場をつくり出します。
その音と、押し押され、隙間をぬい、乗り、…どのように

でしょうか、戯れ戯れられる身体を置くのが、振付の高野

裕子、ダンサーは高野と同窓の女性4人です。

ベースとしている世界の捉え方が、存在と非在の境い目を凝視した果てに曖昧なものとみなしていくものだと思いますが、音の波にたゆたいながら、音と沈黙、動きと静止、彼岸と此岸、可視と不可視、生と死などの対立項が不分明になるような経験をお贈りできれば、と祈っています。

祈りといいましたが、祈るような気持ちでお届けする今回の公演です。祈りの一つのはたらきに、分かれたり壊れたりしたものを結びつけるということがあるのではないかと思います。

折しも当日は、お彼岸。一昨年のこの時期から起き続けているいくつものかなしみやつらさや憤り、主にかなしみに、音や身体がどのように寄り添うのかと考えたとき、まずは、ここに一つの世界を提出することの畏れを乗り越えて立つことと、思いつきました。ダンスすることとは、身体をさらすというのっぴきならなさに向き合うことでしょうから、それを乗り越えた果てとしてのその時でありましょう。

実はおそらく、ロクソドンタブラックでのダンスの時間は、これでしばらくお休みとなります。場所や形を変えて、どのようにか、またダンスをお届けしますので、どうぞ楽しみにお待ちください。そのことへの思いも込めて、どうぞお越しくださいますよう、お待ちしております。


ダンスの時間40 / 大阪市助成公演
アクースマティック・ダンスコンサート【豊饒の海】

2013年3月20日(水・祝) 14:00・17:30
前売2500円・当日3000円(25歳以下各500円割引。要証明書)

会場:ロクソドンタブラック(大阪・阿倍野)

音楽・アクースモニウム演奏:檜垣智也
演出・振付:高野裕子
ダンス:天羽美帆 新井るか 稲津佑美 鳥山恵里香
各回にポストパフォーマンストークを予定しています。
ゲスト=14:00 古後奈緒子氏(舞踊研究・批評)、17:30 川崎弘二氏(音楽評論)
お問合せ・ご予約:shzjnn(at)gmail.com 上念⇦(at)を@に変えて送信してください。

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2013年3月 2日 (土)

ダンスの時間 アクースマティック・コンサート『豊饒の海』

Front

ダンスの時間40 / 大阪市助成公演
アクースマティック・ダンスコンサート
【豊饒の海】

2013年3月20日(水・祝) 14:00・17:30
前売2500円・当日3000円(25歳以下各500円割引。

要証明書)
会場:ロクソドンタブラック(大阪・阿倍野)

音楽・アクースモニウム演奏:檜垣智也
演出・振付:高野裕子
ダンス:天羽美帆 新井るか 稲津佑美 鳥山恵里香
各回にポストパフォーマンストークを予定しています。
ゲスト=14:00 古後奈緒子氏(舞踊研究・批評)、17:30
川崎弘二氏(音楽評論)
お問合せ・ご予約:shzjnn(at)gmail.com 上念⇦(at)を@に変えて送信してください。

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本公演のアクースモニウムによる音楽『豊饒の海』(作曲=檜垣智也)は、空海の密教的世界観を踏まえ、エレキギター、尺八、筝、ヴォイス、シンセサイザーなどの音源を用いて、二〇〇九年にフランスで初演され、その後世界各地で再演を重ねています。

全体は「ダイヤモンド」( 金剛界)、「マトリス」( 胎蔵界) の二部に分かれ、それぞれの曼荼羅( 世界の構造図) をイメージしたパートに分かれています。

会場内に二〇個前後のスピーカーを配置し、
多彩かつ微細でナチュラルな音響空間を再現させようとするものです。

空海に「此の身の脆きこと、泡沫の如し。吾が命の仮なること、夢幻の如し」という言葉があります。

振付の高野裕子が、人間の身体というのっぴきならない現在的存在によって、この遠大な音楽作品にどのように三次元性を与えるのか、どうぞご期待ください。

                           ダンスの時間プロジェクト・上念省三

檜垣智也 HIGAKI Tomonari
作曲・電子音響(アクースモニウム)

 愛知県立芸術大学大学院修了後、フランスへ留学しペルピニャン地方音楽院などで研鑽を積む。2003年アクースモニウム(スピーカーオーケストラとも呼ばれる空間音響システム)を日本へ導入し、国内の電子音楽シーンを牽引。作品はINA/GRM(フランス国営視聴覚研究所音楽研究グループ)、ZKM(カールスルーエ・アート・アンド・メディア・テクノロジー・センター)など海外の主要な音楽祭や、ラジオフランス、西ドイツ放送などのラジオ番組で紹介されている。
第5回国際リュック・フェラーリ・コンクール最高賞(2003)、第24回アジア作曲家連盟音楽祭イスラエル大会青年作曲賞(2004)の日本代表作品に選出されるなど数多くのコンクールや音楽祭に受賞、入選多数。2011年ソロアルバム『Mahoroba』(モツス)をリリース。今日まで九州大学大学院、愛知県立芸術大学大学院、大阪芸術大学、同志社女子大学、名古屋芸術大学など数多くの大学やフツラなどの海外の講習会などで講師も務めている。

高野裕子 TAKANO Yuko
演出・振付

2006年大阪芸術大学舞台芸術学科舞踊コース卒業。2010年神戸女学院大学音楽学部舞踊専攻卒業。Owen Montague、村越直子、島崎徹に師事。ポポル・ヴフ、松本芽紅見、0九、磯島未来ら、同時代の作家作品に参加多数。2010年に渡独しフリーランスダンサーとして活動。ソロ公演「toc toc toc」をTheater Spiel Raum im Bethanienにて上演の他mica moca project Berlin等に参加。
帰国後、2012年に自身のカンパニー【UMLAUT】を設立。ダンサーとしての出演、ダンス演出・振付の他に、イベントや映像の演出等を行う。
「under my skin」2009/「lost child」2010/「im Nebel」2011/「ぴーちくぱーちくズ」2011/LICHT」for ZEIT sound exhibition 2012
umlaut-works.blogspot.jpUMLAUT】

舞台監督:定平翔
照明:伏屋知加
当日受付制作:井上美葉子

主催:ダンスの時間プロジェクト
後援:ロクソドンタブラック、タピロ企画、UMLAUT
助成:大阪市舞台芸術活動振興事業

ロクソドンタブラック
〒545-0052
大阪市阿倍野区阿倍野筋2-4-45
TEL: 06-6624-9117
FAX:06-6624-9118

【アクセス】
地下鉄谷町線「阿倍野駅」1番出口より徒歩2分
JR、地下鉄御堂筋線「天王寺駅」より徒歩6分
近鉄南大阪線「阿部野橋駅」より徒歩5分
阪堺上町線「阿倍野駅」より北へ徒歩1分

当日、半券ご持参の方は、劇場2階のArt dining Ovalを10%offでご利用いただけます。開演前、終演後の喫茶、お食事、ご歓談に、ぜひご利用下さい。
http://loxoplay.exblog.jp/18349123/

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