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2015年2月 3日 (火)

津高和一展-20年目の架空通信-■加川広重小品展

1月14日

ギャラリー島田(神戸・北野)

 

 阪神・淡路大震災から20年ということは、津高和一が亡くなって20年ということで、改めて歳月を感じる。そういう感じ方がある。1月というのは、そういう月。 

写真は1981年に苦楽園口駅前、夙川畔で開かれた第2回「架空通信テント美術館展」の様子(西宮市大谷記念美術館のサイトから)。「架空通信」Communication of imaginationは、’76年に刊行された津高のデッサン集のタイトルで、空に架けた糸の片端を握っているような曖昧で頼りない関係であっても、何かしら確実に結びついていることを実感できているような、そういう津高の、今で言えばアーティスト・コミュニケーション・プロジェクト。ギャラリー島田の島田氏としては、今ここでこのような個展を開くことが、空を架けて津高に通じるような、強い思いがあるのではないかと思われた。

本展では80~90年代の小品、版画、陶作品などを集めた展示で、規模は小さいのだが、津高の特徴、魅力ははっきりと示されていた。
Tsutaka


 巨大絵画プロジェクトと並行して、ギャラリー島田で開かれた加川広重の小品展。写真は個展の案内はがきに使われた「さまよう牛」(2014)。KIITOの「フクシマ」でも使われているモチーフで、無人化した被災地・浪江町で野生化してさまよう牛を描いたもの。加川が実際に目にした光景だという。「フクシマ」では牛、イノシシなどが建屋の中の荒野をさまよっていた。


Kagawa


 さて、なぜそれがこのような鮮やかな背景(大地)となっているのか。また、この一頭の牛が、このように堂々としているのはなぜか。そんなことが、哀しみや切なさや悔しさと共に目に入り込んでくる作品だ。

 他にも直接的には震災と関連のない作品も含め、加川の確かな技量、固有なまなざしを実感できた。

http://gallery-shimada.com/?p=2529

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