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2015年3月28日 (土)

宝塚歌劇星組新人公演「黒豹の如く」

2月24日

 新人公演とは、入団7年目までの若手だけで、本公演と同じ演目を役を替えて上演する、若手の修練と抜擢の機会のための特別な公演。

 柚希の役を入団6年目の礼真琴(れい・まこと)、夢咲の役を5年目の綺咲愛里(きさき・あいり)が演じたが、両名とも新人公演主演の経験や、バウホールや大劇場でも主要な役を演じたことがあるだけに、安定してレベルの高い新人公演となった。

Reimakoto


 礼の課題は、少年っぽさをどれだけ抜け出せるかということだが、新人公演のたびにぐんぐんと声の太さと共に大人っぽい相貌を身につけている。特に今回は、敬愛する柚希の退団ということもあって、細かな癖のようなしぐさまで柚希のありようを踏襲し、礼を見ていることが、柚希を慕う視線をなぞることであるような、不思議な二重性を帯びた。学ぶことは真似ることだというが、礼は柚希を真似ることで、宝塚のスターとして非常に大きなものを得続けてきたのだろう。まだ新人公演は1年あるが、今後の展開が一層楽しみになってきた。

 綺咲も、見た目が愛らしいものだから、大人っぽい女性をいかに演じるかが課題だったが、台詞回しに落ち着きが出てきて、好演だったといえる。歌にも安定感が出てきたし、近いうちにトップに座る逸材だと思わせた。

 脇役で目を引いたのが、アントニオの叔父バンデラス侯爵(本役:英真なおき)の飛河蘭(ひゅうが・らん)。ベテランが演じる、主役を包み込む懐の深さが求められる重要な難役だが、声の深さ、的確な台詞回し、どっしりした佇まいで、舞台をきっちりと締めた。娘役では、アルヴィラ(本役:妃海風)を演じた真彩希帆(まあや・きほ)が、よかった。昨秋花組から異動し、歌のうまい娘役として知られる、まだ3年目の若手。歌もきっちりと聞かせたが、それ以上に、翳りと揺れのある難しい女を魅力的に演じた。

(写真は「産経WEST」から)

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