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2015年5月 9日 (土)

宝塚歌劇団花組「カリスタの海に抱かれて」新人公演

3月31日

主演:水美舞斗、城妃美伶

宝塚大劇場(宝塚市)

 新人公演初主演でシャルルを演じた水美舞斗(みなみ・まいと)は、三拍子揃った研6のホープだが、同期の柚香伶(ゆずか・れい)が圧倒的で耽美的な美貌とダンスの魅力で、早くから注目され既に三番手の位置を確立したのに比べると、少し遅いスタートとなっている。

 娘役主演アリシアの城妃美伶(しろき・みれい)は、星組から異動後すぐだが、星組時代に研3で『ロミオ&ジュリエット』新人公演、続いて研4でバウホール公演『かもめ』の主演の経験がある。光りこぼれるような愛らしさというのではなかったが、歌も演技もうまく、ジュリエットらしい愛らしさは十分持ち合わせていたようだった。

 水美は、冒頭からしばらくは相当緊張していたようで、実力の半分も出せていないように思えたが、ドラマが動くと共に、おそらくは第7場「再会」のロベルトらに捕縛されたあたりから落ち着きを取り戻せたようで、続く「森の中」でアリシアとのやり取りは、しっとりと恋の始まりのうきうきした感じを見せ、明るいスター性を発揮した。

 ロベルト役は研5の優波慧。宝塚音楽学校に首席で入学した逸材ということで重用されてきているが、光り輝くような明るい華がない。準主役の暗い役とはいうものの、華のある役者が暗い役を演じて、暗さの中に強い魅力を発揮させるのが、宝塚の醍醐味だと思うので、残念。技術的な問題ではないので、何をどうしたらよいのかわからないが、ここはすっぱりと路線を変えたほうがよいのではないか。

 宝塚きっての歌姫である美穂圭子(専科)の役を務めたのが同じく研5の乙羽映見。味のある歌声がよく響き、また隻眼の暗い情念を持つ大人の女性をしっかりと演じた。

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