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2015年8月11日 (火)

関西学生舞踊連盟「CONNECTION」

2015.5.3.

兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール(西宮)

2015051


 関西で主に部活動としてダンスに関わっている大学生たちの発表会で、いくぶんかは夏の全日本高校大学ダンスフェスティバル(通称:オールジャパン、神戸文化ホールで開催)に向けた試演会の意味もあるだろう。

 意地悪く見れば、どうしてもオールジャパンで入賞しそうな傾向の作品になる。作品の多くがその傾向に収斂することになり、多様性と逆の方向に進んでしまいがちである。今年は特にその傾向が強かったように思われた。

 それを、これまでオールジャパンが多様性を許容しようとしなかった結果だと言ってしまうのは、本質を見誤る恐れがあるように思う。状況論めいてかえってつまらない考察になりそうだが、ひとつは、大学でのダンス教育とはどうありうるのかという問題、ひとつは、ダンスを審査するとはどういうことかという問題、さらには現在のダンスの状況を無視して考えることは難しい。

 体育系、教育系の大学が多いことからも、運動能力の高さは一定レベルで保証されている団体が多い。よく動く身体は前提とされており、コンクールの審査においては事実上の足切りポイントとなっている。それはやむをえないだろう。ヘタウマ的な表現スタイルは、どうしたってアカデミズムの外側から生まれてくるものだから。

 学生たちが何らかの意味で世界を、完成度の高いものとして完結させようとしていることはわかる。しかし、一般的にそのような志向は、お勉強の成果をまとめたものになりがちで、作品のスケールの大きさと相容れないものとなるだろう。破綻や不整合を恐れると、制作の後半は彌縫に終始し、ますます作品を小さくする方向に向かいかねない。

 そんなことを思いながら、大阪体育大学、関西大学の作品はなかなか面白かったなと思い出す。特に大阪体育大学は、笑いという形で破綻や不整合を解消(時に放置)しようとする手つきが、親しみやすさとスケール感を生み出すのがいい。

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