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2015年8月11日 (火)

花柄パンツ番外公演「顔」

2015.5.1.

 出演:重実紗果、和田聖来
Hanare×social kitchen(京都・鞍馬口)

Photo

 京都造形芸術大学在学中に文化庁芸術祭に出演してもらって、モダンダンス界のお歴々から「ダンスではない」といわれて、まぁ自分たちのやっていることをダンスの枠の中のものだとは思っていないだろうから、お歴々は否定したつもりでも、本人たちは何とも感じないか賛辞だと思ってくれているだろうなと思っていたら、やっぱり(懲りずに)いくぶんかはダンス的ともいうような公演を何度か打ちつつ卒業して一年余、今回少し久しぶりに見た。

 ほぼ演劇というか、言葉の元の意味でのコントのような二人のやり取りから、すっと動きに入ってしまうなにげなさ、それがあれよあれよと思う間に激しいいわゆるダンスになってしまって、ある閾値を超えるようなダイナミックな変化が鮮やかだった。
 彼女たちの美点は、怠惰なしょうがなさやいい加減で投げやりな女子の日常の中に、時折けなげなひたむきさが感じられるところで、それが演劇とダンスの使い分けにほぼ正確に呼応して、ダンスシーンの必死さを裏打ちする。演劇が複雑で暴力的な極端な依存関係を表わすことが、ダンスの切迫を用意しているようで、面白い。

 ぼくなどはそのようにダンスを主として観ているが、演劇を主として観る人には、いわゆるダンスのシーンが異様な奇態に見えているのかもしれない。それがまた面白い。このようなどっちつかずの不安定さを保ち続けてほしい。会場に行って席に着いて、始まってみないとどんな世界が届けられるのかわからないというスリルをいつも味わえるユニット。次回もまた楽しみだ。

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