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2015年8月11日 (火)

「南画に描かれた四時の楽しみ」

2015.5.20.

頴川美術館(西宮)

Nanga


 中国文化への憧憬を基に、江戸中期以降に隆盛した南画は、文人画とも呼ばれ、都市郷村の文化度の高い人士に広く受け入れられ、大阪では商人をはじめとした町人に伝えられ、盛んになったという。

 季節を楽しみふんわりとした筆致で風景の雄大さと精神のおおらかさを対照させたり、画に賛を添えて友人との交誼の証としたりして、文化度の高い生活のありさまを想像させるような名品。

 そもそも南画は、中国で宮廷画家がたずさわった北宗画に対して、在野の文人画家が取り上げた山水画様式である南宗画(なんしゅうが)に発したものだそうで、官にはない民の柔らかくどこかほのぼのとした雰囲気が好ましい。本展では池大雅、頼山陽、渡辺崋山、椿椿山といった大家の作品が複数展示され、小ぢんまりとした中にもおおらかな展観だった。

 無知をひけらかすようで恥ずかしいが、「四時」とは何かわからず、午後四時の夕方の光の感覚なのか(それはないな)、それとも四季のことなのか、おそらく後者だろうなとは思いつつ、解説がない。常識だといわれればそうなのだろうし、その常識を持っている人しか見に来ないような施設ではあろうが、全体的にもう少し詳しい説明がほしい。「四時」には、「1.1年の四つの季節、春夏秋冬の総称。四季。2.1か月中の四つの時。晦(かい)・朔(さく)・弦・望。3.一日中の4回の座禅の時。黄昏(こうこん)(午後8時)・後夜(ごや)(午前4時)・早晨(そうじん)(午前10時)・?時(ほじ)(午後4時)。」という程度の意味の広がりがあるそうなので(コトバンクより)、「四季」の意味ではあるのだろうが。

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